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センパイ ここは土間なんですよ。土なんで、沈んでも土を入れれば済むんですよ。でも、ここにコンクリを打設して土間コンにしちゃうと、今度は割れちゃうんですよ。10トン以上の重さだから。土間コンが割れたら、剥がして貼り直さないといけなくて、それが数百万掛かっちゃう。しかも大型車に対応して厚く打設しなきゃダメなので、そもそも設備費が高めになるという。

ガレージを僕らの秘密基地に

ーーどうやって探しました?

センパイ 駐車場といっても特殊になっちゃうので、倉庫で探すことにしたんですよ。「いい倉庫ないですか」って、まずは地元の不動産屋に電話したりして。でも、条件をいろいろ突き詰めると「ちょっと、埼玉じゃ厳しいね」と。大型車が入って、ガレージみたいに使える倉庫は、埼玉にあるにはあるんですけど、最低でも月70万円ぐらい。バスの値段が60万円でしたからね。車より駐車場代が高いのは、さすがにアレなんで埼玉県外で探そうと。地元から離れるんであれば、離れるほど安くなるし、どうせならどちらかの実家に近いほうがいいんじゃないかって。そうしたら、わすこさんの実家近くで見つかったんですよ。

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わすこ 実家から、「空き家バンクで良さそうなの出てるよ」って教えてもらって。実家にはちょくちょく帰ってるし、親がこの前を通ることが多いらしくて、ときどき様子を見てもらえるし。

ガレージに駐められた自家用バス ©松本輝一/文藝春秋 

センパイ で、仮ナンバーをバスに付けて、こちらに移動させてきました。

ーーいまのところ、このガレージは文句なしですか。

センパイ そうですね。今後、ここを僕らの秘密基地にしようと思ってて。車庫兼スタジオみたいな、そういう使い方にしようかなと。ここに拠点を構えるとなると、そのために資材を運び込まないといけないじゃないですか。そのための軽トラ購入ってのもあったんですよ。

バスにモダン旅館風の和室をつくりたい

ーー以前の取材で、バスの後部座席を外して和室にしたいと話していましたけど。

センパイ 進捗としては、やっとそれを実行に移せる場に持ってこれたって感じですね。

ーー和室にしたいのは、変わらず。

センパイ 和室がいいんじゃないかなって、僕は思ってるけど。わすこさん的には、ウッディな感じのほうががいい? 北欧系みたいなさ。

わすこ 和室でいいじゃん。ただ、全体的なレイアウトは揃えてほしい。あっちがアメリカン、こっちが北欧、そっちが和室みたいなのは、ちょっと嫌かな。

©松本輝一/文藝春秋

ーー和室といっても、実家感が全開なものではないですよね。

わすこ それはちょっと(笑)。モダンな旅館みたいな感じにしたいかな。

センパイ 去年からいろいろ寸法は測っていて、サイズの合う畳の見積もりとかも出しています。

わすこ あ、そうなんだ。