※参考:東京海上日動あんしん生命「医療保険の通院保障は必要?保障の概要から必要な理由を詳しく解説」
こういった変化に伴い、保険も大きく変わってきています。そのため、がん保険や医療保険に既に加入済みの方で、長年放置している方は、ぜひ契約内容の確認をお願いします。私のお客さまで、親が数十年前に入れてくれた医療保険を契約し続けている方がいたのですが、あまりに昔の保険だったため、入院給付金がもらえるのは「入院5日目から」というケースがありました。今の医療事情やライフスタイルにあった保険でないと、加入していてもいざという時、役に立たない可能性も。ぜひこれを機に見直してみましょう。
今のトレンドは「カスタム型」
がん保険は今、選択肢が非常に豊富で、さまざまな商品がラインナップされています。現代の保険のトレンドはずばり、「カスタム型」。がん保険の場合、ホルモン治療特約や、外見の変化に備えたウィッグ購入への給付など、きめ細かなニーズに対応しています。私のお客さまでも、保険適用の標準治療の場合は高額療養費制度と貯金で対応し、自由診療についてだけがん保険に入ることで、保険料を2000~3000円に抑えているという方や、仕事を続けられる環境を確保するため、通院保障だけは手厚くした、という方もいます。
一昔前に比べ、がんになりやすい中年期以降の保険料が割安に設定されている商品も多いので、希望する治療やライフスタイルに合わせてピンポイントで保険に入ることで、負担が軽くすむ可能性が高いでしょう。
「保険はお金のムダ」は人の価値観によって違う
先ほど、がん患者などに対する妊孕性温存の助成金についてお伝えしましたが、これまで全額自費負担だった乳房再建費用も、現在は保険適用になりました。徐々に、自己負担が少なくなる方向に進んでいることは確かです。
そういった事情を鑑みても、社会保障制度の最新情報をつかみ、自らのライフスタイル・経済状況に照らし合わせて最適な保障内容をカスタムすることが、がん保険や医療保険の「アリ」な選択ではないでしょうか。どんな治療が必要になるかイメージがつかない方は、使途が自由な一時金を手厚くしておく、というシンプルなプランを選ぶのも◯だと思います。