理想のドールフェイスになるべく、これまでに総額1000万円以上かけて美容整形を重ねて、培ったノウハウをYouTubeやTikTokで発信してきた、顔面課金みこぴちゃん!!さん。

「整形で自分を愛せるようになった」と語る彼女が、高校2年生のときに初めて行った整形手術とは――。著書である『死んでもかわいくなりたい!』(扶桑社)から一部を抜粋して紹介する。(全3回の1回目/続きを読む

顔面課金みこぴちゃん!!さん 『死んでもかわいくなりたい!』より

◆◆◆

ADVERTISEMENT

二重になることに執着していた思春期

 容姿への執着が大きくなってきた小学6年生の頃、友達の顔を見てなんであの子は目がぱっちりしているのに私は目が細いんだろう、ということが気になり始めました。よく見たところ、目の大きさは一重と二重で違うことにそのとき初めて気づきました。

 アイドルと自分を見比べて何か違う! と思う原因は、私が一重だからじゃないのかと気づき、自分の瞼にコンプレックスを抱くようになりました。それで、中学校に上がって初めてメイクを始めたときにアイプチを使ってみたんです。

 でも、アイプチをしたところで、もともと瞼が分厚いこともあって、アイプチで無理やり瞼をくっつけているのが一目でわかってしまうような状態で……。のりでベタベタになっている瞼はとてもみすぼらしく、アイプチをするうちに瞼の厚い・薄いでも違いが出てくることがわかりました。

 小中は地元の学校に通っていて、中学校ではスクールカーストが明確にありました。私は当時メガネをかけていて内気で……。授業で発表する際にコソコソ笑われたり、通りすがりに聞こえないくらいの声で何かを言われたり。いじめというほどではなかったのですが、そういうことをしてくるのは容姿が整った女の子ばかりで、やっぱり私はかわいくないからこんな思いをするんだ、とコンプレックスに拍車がかかりました。

写真はイメージ ©︎RYH/イメージマート

 それで、偏差値が高めの高校に行けばスクールカーストの問題を解決できると思って、勉強を頑張り偏差値の高い高校に進学しました。そのおかげで高校ではスクールカーストはなく楽しく過ごせていたのですが、やっぱり周りと容姿を比べてしまい、コンプレックスがなくなることはなかったのです。

 中学の頃に嫌なことを言われたりされたりしたことで自分の容姿が嫌になったというところももちろんありましたが、それ以上に自分自身が憧れる姿と自分の顔が大きくかけ離れていて、自分を好きになることができずに劣等感を抱いていたので、周りの環境が変わっても改善することはありませんでした。

 当時はまだ整形をするという考えはなく、寝ている間に二重の癖付けができるアイプチを試してみたり、当時YouTubeで見たタコ糸の両端に輪ゴムを付けて二重のラインを癖付けするという方法を授業中にやっていました。今思うと、授業中にタコ糸で二重の癖付けをしてるなんて、おかしいですよね(笑)。でも、クラスメイトはみんな私が顔のことで悩んでいるのを知っていたということもあり、触れずにいてくれました。