理想のドールフェイスになるべく、これまでに総額1000万円以上かけて美容整形を重ねて、培ったノウハウをYouTubeやTikTokで発信してきた「顔面課金みこぴちゃん!!」さん。
「整形で自分を愛せるようになった」と語る彼女が、二重切開や骨切りでは満足できず、一大決心の末に行ったのは「ルフォーSSRO」。その壮絶なダウンタイムと効果とは――。著書である『死んでもかわいくなりたい!』(扶桑社)から一部を抜粋して紹介する。(全3回の2回目/続きを読む)
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ルフォーSSROの壮絶なダウンタイム
輪郭3点だけでは満足できなかった私は大学3年生(20歳)の夏に、一大決心の末ルフォーSSROの施術を受けました。
ルフォーSSROという施術は、上顎と下顎を切ったり移動させたり回転させたりすることで出っ歯、受け口、開かい咬こう(奥歯を噛んだときに上下の前歯が噛み合わないこと)、ガミースマイルなどの骨格の問題を改善してくれる施術です。さらに中顔面短縮効果もあるので、童顔を目指していた私にはぴったりの施術でした。
費用はクリニックによって差がありますが、自由診療の場合、大体相場は300万円から500万円ほどです。私はモニター制度を使用したり、歯並びに問題がなかったので矯正の必要がなく、少しお安く行うことができました。
ルフォーSSROは美容整形の中で最難関ということもあり、施術直後は今まで生きてきた24年間の中で精神的にも肉体的にも一番つらかったです。手術時間は9時間と大掛かりで、術後は全身麻酔の副作用で吐き気と悪寒と震えが止まらない状態。
よくTikTokなどで「ルフォーはどういうふうにつらかったのか?」という質問をいただくのですが、そのとき私はいつも「3日間溺れ続けている感覚」と答えています。顔の中心が大きく腫れるので鼻で息をすることができず、口には噛み合わせがずれないように大きなマウスピースをはめているので塞がれてしまっています。
そのため私がお世話になったクリニックでは気管切開を行うのですが、気管切開なんて私は人生でこのときが初めてで、口と鼻では息ができていないのになぜか生きているという状況にパニックになりました。そのときの感覚は、まるで溺れ続けていると錯覚するくらい苦しいのに意識ははっきりしているというものでした。
そのつらさは気管切開のチューブが外れて退院する術後3日目まで続くのですが、もちろんそこからもつらさの連続でした。食事はできないので1か月ほど流動食で栄養をとる日々。息をするのも一苦労で、特に寝ているときは途中で息ができず目覚めてしまうせいでまとまった睡眠が取れず寝不足が続きました。
こんな感じで骨切り特有の不快感が1か月ほどあり、その内容は輪郭3点と同じなのですが、つらさのレベルが桁違いでしたね。