1ページ目から読む
2/2ページ目

思考法や不眠、果てはプライベートの相談まで…

 昨季は10勝をあげたものの、精神的に波があったトレバー・バウアー投手のメンタルケアにも苦心。

「今季、プロ4年目ながら主将を任せられた牧秀悟内野手にも、重圧をコントロールする方法を助言している。牧も遠藤氏を頼りにしています。他の選手たちにとっても、調子を落としたときの思考法や不眠、果てはプライベートの相談まで、今やグラウンド内外の悩み事を解決する“駆け込み寺”的な存在になった」(同前)

スイッチを持つ遠藤氏(左)と牧(球団公式SNSより)

 そんな遠藤氏には秘密兵器がある。直径30センチほどの丸い形状の「スイッチ」。ベンチ前のドアなどに設置されている。

ADVERTISEMENT

「選手たちの心を切り替えるために設置されたもので、スイッチを押すことで『感情の浮き沈みを引きずったままグラウンドに入らない』という心理学的アプローチなのだそう。選手たちはことあるごとに、このスイッチを押しています。日本シリーズで対戦したソフトバンクの選手たちからも『短期決戦はメンタル勝負の場。フォローする人がいるのはデカい』と羨ましがられました」(球団OB)

 次は四半世紀ぶりのリーグ制覇へスイッチオン?