さて、その比較の方法だが、今回は、コンビニ弁当における代表的な容器2種類で試してみる。1つ目は、唐揚げ弁当などで用いられる、白米と総菜が並ぶお弁当箱タイプ。そして、2つ目は、近頃流行りの、総菜と米が上下別々の容器で入っている二重構造のどんぶりタイプだ。
3社徹底比較 1. 弁当箱タイプ
弁当箱タイプでは、各社で販売されているコンビニ弁当のド定番「唐揚げ弁当」で比較する。
■セブン-イレブン
セブンで取り扱われているのが「若鶏のジューシー唐揚げ弁当」(税込572円)。一目でわかるほどこんもりと盛られた白米と大きなから揚げが特徴だ。
容器は薄く、そこまでの厚みはない。しかし、白米と総菜のスペースの底面の中央部分がT字形に盛り上がっている。見た目は非常にボリューム感があるが、容器を除いた重量は389g。容器のサイズは縦17cm、横22cm、高さ4cmで、なんとなく、嵩を増している印象はぬぐえない。
■ファミリーマート
続いてファミリーマートが販売しているのは、「にんにくが決め手の唐揚弁当」(税込598円)。唐揚げの聖地といわれる大分県中津市に本店を置く、唐揚げの名店「もり山」が監修している。パンチのある唐揚げはご飯が進む。この味付けだとご飯が進みすぎて足りなくなってしまう人もいるのかもしれない。容器を除いた重量は387g。容器のサイズは縦約18cm、横約24cm、高さ4.7cmだ。
しかし、容器をよく見ると、立体的な構造をしている。地面の接着点から高さのある底をしているのだ。白米のスペースは扇状でなだらかに斜めになっていて、セブンほどではないが、これは“上げ底”なのでは? と疑いたくなる形状だ。
■ローソン
最後はローソン。「これが鶏竜田揚げ弁当」(税込592円)が販売されている。3社の中で唯一、ごまがふりかけている白米ではなく、混ぜ込みわかめご飯となっている。竜田揚げのサイズも大きい。
容器のサイズも縦18cm、横22cm、高さ4.8cmとセブンより一回り大きく、お得感がある。容器を除いた重量は399gとこちらも3社の中で一番重量があり、コスパがよさそうだ。容器の四隅は置いたときの安定性確保のためか、L字型にへこんでいるが底面は平らだ。ボリュームのある見た目をしているが上げ底はされていない。
さて、3社の唐揚げ弁当がそろったところで、それぞれの弁当容器の「実際の容量」を「見た目の体積」で割った値を出してみる。この数字が小さいほど、弁当容器の見た目の大きさに比べて、入る中身の量が少ないことになる。つまりこの数字を比較することによって、各社の「弁当容器の嵩増し度合い」がわかるのだ。結果は、