10年ぶりに帰国した男を待っていたのは手錠だった。動画投稿サイト「FC2」でわいせつ動画を配信したとして、京都府警は7日、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で、その日に帰国したFC2創業者の高橋理洋容疑者(51)を逮捕した。
「わいせつ動画を配信したのはFC2のユーザーでしたが、京都府警はサイトを構築した高橋やその弟らも共犯にあたるとして捜査を続けていました。弟と実質的経営者はすでに執行猶予判決が確定しています」(全国紙記者)
「素人がアダルト動画を配信し、1億円以上売り上げる強者も」
FC2の運営会社は米国に拠点を置くが、ほとんどが日本語で閲覧可能。日本国内でもトップランクの閲覧数を誇る動画サイトだ。YouTubeと違い、アダルトコンテンツが充実していることが最大の特徴だ。
「FC2は素人でも投稿ができるだけでなく、課金ができる。そのため日本人とみられる素人がアダルト動画を配信し、年間で1億円以上売り上げる強者もざらにいます。警察当局は度々、特定して摘発していますが、いたちごっこ。『最終手段』として京都府警が目を付けたのがFC2の運営主体そのものでした」(同前)
いち配信者だけで年商1億円を超えるのだから、高橋がサイト運営で巨万の富を手にしたであろうことは容易に想像できる。
IT業界に詳しい関係者は「元々はネット黎明期に雨後の竹の子のようにできた無料ホームページなどを提供するサイトの一つでしたが、2000年代半ばごろからアダルト動画の配信サービスを始めて爆発的に成長しました」と語る。