「結婚するために近づきました」
岡村 友人として戯れるのではなく、「一緒に住む」に至るまではどんな感じだったんですか?
能町 元はというと、友達ですらなかったんですよ。知り合いではあったんですけど、何人かいる中で、挨拶はしたことはあるっていう、その程度。何かのキッカケで彼のツイッターを見てみたら、面白かったのでフォローして。向こうは向こうで私の本を読んでいたらしく、面白いと思っててくれていたみたいで。それから4~5年は何もなかったんです。お互いにSNSでときどきやりとりする程度。会うわけでもなく。
岡村 ネット上だけでの交流。
能町 そうです。それで私が、「結婚しよう」と決めて、誰かいないかなと思ったときに、パッと思いついて。最初から結婚目当てで近づいた感じです(笑)。
岡村 へえ~!
能町 だから、「友達になろう」という気もそもそもなかったんですよ。いきなり「この人と結婚したい」と思って近づきましたから。
岡村 でも、いくら興味を持ったとはいえ、一緒に住む、結婚する、となると、生理的なものを共有することになるわけでしょ。そこは大きな賭けじゃなかったですか?
能町 だから、慎重すぎるぐらい慎重でした。ツイッターでいきなり、「結婚前提で付き合いたい」みたいなことを、冗談ぽく言ったんです、最初は。すると向こうも、ノリで「いくらでもどうぞ」みたいに返してきたんで、この感じでジワジワいけばイケるんじゃないかと(笑)。で、ご飯を食べに行って、共通の知り合いがいる飲み会に行って、家に行って。じわじわと、ホント、一歩一歩詰めていって。向こうにそこまで拒否感ないなと思ったし、こっちもイケるというのが、ならし運転しながらだんだんわかって。最初に思いついてから同居するまで1年半。そのうち1年ぐらいは週1で彼の家に通ったんですよ。ホントに付き合ってるかのように(笑)。