能町 40年ずっとこうだと、もうないんじゃないかと。それはやっぱり生来だと考えるべきだなと。仮にあるとしても、それを待つのにも疲れちゃった。だったらもう、結婚の形態を先取りしたほうが気持ち的にラクだなと。それをね、「間違ってる」と言われることがたまにあるんですよ。飲みの場とかで、「それは本当に好きな人と出会ってないだけだ」って(笑)。そういうのを力説されると、ホント腹立ってくるんですよ。
岡村 ははははは。
能町 ないものはないんだよ! って(笑)。そういうのもイヤになっちゃって。それよりも、誰かと暮らしたほうが精神的にラクだなって思ったんですよ。
岡村 実際、快適なんですもんね。
能町 快適です。とにかく、恋愛というものに向いてないから、恋愛を踏んで結婚へ至るのは無理。好かれたら好かれたで面倒くさいし、好かれたからという理由だけで結婚しても私が不満を抱えるばっかりになる。お互いに合理的な意味でのパートナーのほうがいいなって。だから、こういう結婚のあり方は、精神的にもラクになるので、みんなに勧めたいとは思うんです。もちろん、結婚したいのになかなかできない岡村さんにもいいんじゃないかなあと。
岡村 どうかしら(笑)。
「なんでみんな子供が欲しいのかな」
能町 岡村さんは、友達と同居の経験は?
岡村 ないです。でも、『テラスハウス』みたいなのはやってみてもいいですけどね。
能町 え? 岡村さんが『テラスハウス』の住人になるなら、めちゃくちゃ観ますけど(笑)。
岡村 以前、20代30代のキャリア女性たちと話したことがあって。結婚の話題になったときに、「子供は産みたくない」と彼女たちは言ったんです。妊娠・出産となると体が大変だし、その後仕事に復帰するのが大変になるから、子供を持つなら、代理母出産がいい、それが難しいならアンジェリーナ・ジョリーみたいに養子がほしいと。僕はちょっと驚いたんです。能町さんは共鳴できます?