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男を殺人に駆り立てた「義姉の言葉」
自分を温かく迎えてくれた兄や兄嫁に、大橋は「全てを水に流そう」と決心し、しばらくは穏やかな日々を送る。が、3ヶ月後の1946年1月27日、夕食中に兄嫁が、母が死んだ際の様子を語ったことで思いは一変する。
「お母さんの最期は苦しんでね。寝ていた布団からはみ出して、こう、のけぞって喉をかきむしって……」
苦悶の形相を真似る兄嫁を見て、大橋のスイッチが入った。
自分を温かく迎えてくれた兄や兄嫁に、大橋は「全てを水に流そう」と決心し、しばらくは穏やかな日々を送る。が、3ヶ月後の1946年1月27日、夕食中に兄嫁が、母が死んだ際の様子を語ったことで思いは一変する。
「お母さんの最期は苦しんでね。寝ていた布団からはみ出して、こう、のけぞって喉をかきむしって……」
苦悶の形相を真似る兄嫁を見て、大橋のスイッチが入った。
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