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トイレで「真っ赤な尿」に仰天!

 2016年8月。猛暑の日曜の午後、炎天下の皇居周回路を15キロ走って帰ってきて、トイレに入った僕は、「真っ赤な尿」を見て仰天した。

 普段自分の尿の色をじっくり観察することはないが、大体は無色透明か、多少色が付いていたとしても、黄色というか淡いレモン色といった感じだろう。ところがその時見た尿は、「濃い紅茶」のような、尿の色としては初めて見るものだったのだ。

「これが世に言う血尿か……」

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 急に恐怖を感じた僕は、自宅近くの内科医院を受診し、血液検査を受けた。結果としてこのときの「真っ赤な尿」は、炎天下で走ったことに伴う脱水症によるもので血尿ではなかったのだが、一つ気になる所見が得られた。前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAの数値が3.5と、正常値の中では極めて高い値だったのだ。