〈あらすじ〉

 同級生へのいじめによって退学処分となったジュリアン(ブライス・ガイザー)はニューヨークの高校に転校した。パリから訪ねてきた祖母のサラ(ヘレン・ミレン)は、心を閉ざした孫に自身の少女時代を語り始める。

 1942年のフランス。ユダヤ人のサラ(アリエラ・グレイザー)は学校に押し寄せてきたナチス軍に連行されそうになるが、同じクラスのジュリアン(オーランド・シュワート)に助けられ、彼の家の納屋に匿われる。脚が不自由でいじめられていたジュリアンの、豊かな知性と優しさにサラは惹かれていくが……。

〈解説〉

 2018年公開の映画『ワンダー 君は太陽』のアナザーストーリー。前作で主人公オギーをいじめた少年に、祖母が封印していた過去を打ち明けるヒューマン作品。『オットーという男』に続くマーク・フォースター監督作。121分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆ナチスのユダヤ人狩りを背景に、少女の視点で。ダレるところ、ナシ。老女となったヘレン・ミレン、さすがの存在感。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆手堅い語りで話を運ぶが、ホロコーストの把握が定型を出ない。劣悪な世界の手首をねじり返す描写を見つけてほしい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆丁寧に描かれた作品だからこそ残酷な場面に身が竦む。ラストでのサラのスピーチに、繰り返される殺戮の怖さを思う。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆余りにも紋切り型の組み合わせだが、定番的な人道主義の絵本の様な良さ。語りに品のあるM・フォースター監督は適任。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ヒロイン像に相応しいヘレン・ミレンが見事に牽引。ホロコーストの話としてはあまりにベタだが、映像には深みがある。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2024 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC. All Rights Reserved.
配給:キノフィルムズ
INFORMATIONアイコン

ホワイトバード はじまりのワンダー(米)
12月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開
https://whitebird-movie.jp/