アンジーは俺の妹みたいなもんだ
伯山さんがご自身のラジオ『問わず語りの神田伯山』で、「アンジェリーナ1/3っていう、ロックやってる10代のピンクの髪の女の子が、俺の講談で涙流したらしい」と、まさかの私の話をしてくれた。
えええええ、マジで!?
こうなると、もちろん次のラジオは感動と興奮をそのままぶつけることになる。
「伯山さんが私のこと話してくれた! 私の名前言ってくれた! すごくない!? てかアンジェリーナとか伯山さん横文字使うの?」
するとエゴサ伯山さんには、もちろんそれも耳に入って次の『問わず語り』で笑って一言。
「あいつ、俺のラジオまで聴いてるのかよ」
と、白ヤギさん黒ヤギさんみたいな、ラジオでのキャッチボールが続いていくこととなった。
それから半年くらいして、ついに伯山さん本人が私のラジオにゲストで来てくださった。熱烈に伯山さんファンを語っていたらご本人降臨。ただただ、夢みたいな時間だった。
このとき、「喋り方とか人への言葉の伝え方はどうしたらいいでしょう」と聞いたら、「アンジーが凝り固まらずに、思ったままを飾らずに伝える姿勢をみんなは待ってるよ」なんて本当にあたたかい言葉をいただいて、思わず収録中に泣いてしまった。
伯山さんって、毒を吐くイメージが強いけど、こんな優しくていい人なんだ。それをもっと『問わず語り』でアピールすればいいのにとも思ったりしたけれど。
その収録の後で伯山さんがご自分のラジオで、「アンジーは俺の妹みたいなもんだ」とまで言ってくれた。
そこからは公に兄妹と呼び合っている。
思わず叫んだ「おまえ誰ーっ!?」
私のラジオ日本の番組が終わってしまって悲しんでいた頃、伯山さんが新型コロナ陽性になってしまった。私を気にしてくれてたこともあってなのだが、まさかの連絡が来た。
「僕の番組の代役をやってくれ」
いまなんとおっしゃいました?
伯山さんの『問わず語り』の代役をやってくれ? 収録は明後日!?
「わかり……ました」
状況を冷静に判断するどころか、もう悩んでる暇もなくてピンチヒッターとして出ることとなった。
「子供の頃、私にとってラジオは大人の本音が聴ける場所でした。いまならネットで本音は溢れていますが、人に届く本音、言葉を選んだ本音を聴けるのは、私にとってはラジオだけだったと思っております。本日、伯山先生の代わりに問わず語りでお話しさせていただきますのは、Gacharic Spinのアンジェリーナ1/3です。
……………………おまえ誰ーっ!?」
2022年4月8日、『問わず語りのアンジェリーナ1/3』オープニング、私の本音、というかリスナーの皆さんの本音を叫ばせていただいた。