「アイドルが闇の部分を見せてはダメだ」“脱退動画”がバズって賛否両論
――いま振り返って、当時のご自身の行動をどう思いますか?
onodela いかなる場面でも、人に向かって中指を立てるべきではないですし、アイドル失格だと思います。そもそも、あの場面で自分が何か言うのも正解ではなかった。当時も、それは頭で理解していたのですが……。
いま思えば、最初に嫌がらせをされたときにもっと相手と話して、嫌がらせを止めるべきでした。あのステージまで我慢しなければ、自分を窮地に追い込まなかったし、最後に爆発することもなかったと思います。
――その後、あのステージを撮影した動画がSNSで話題となりました。ご自身にもいろいろな意見が寄せられたのでは?
onodela SNSで一番多かったのは、アイドルは周囲にポジティブな影響を与えないといけない、闇の部分を見せてはダメだ、という意見ですね。あとは、中指を立てるべきではないと。一方で、私の行動を擁護してくれる方もいました。
――動画がバズったことで、日常生活への影響は。
onodela 当時インターンをしていた会社の社長に動画を見られて、「うちをやめるときは、中指を立てないでくださいね」って言われました(苦笑)。
アイドルをやっていることを周りの友だちに言ってなかったんですけど、動画が出回ったことで気づかれましたね。本当は、アイドルとして人気になって知られるのが理想だったのですが。
「ほかのメンバーのファンに殺されるんじゃないかと…」
――想像以上の反響だったのですね。
onodela あんなことをしたから、ほかのメンバーのファンに殺されるんじゃないかとも思ってました。動画が出回った直後、渋谷を歩いていたのですが、気づかれるんじゃないかと思ってヒヤヒヤして。
その日の夜に美容院に行って、髪型をボブに変えました(笑)。
――先ほど、「熱量を持ってアイドル活動をしていた」とおっしゃっていましたが、グループを脱退したあと、アイドルへの未練はなかったのですか?
onodela 未練はありましたね。そのあともアイドルをやろうと思ったんですけど、最悪なイメージを背負ってしまったので、さすがに無理かなと。あとはコロナ禍になったのもあって、諦めました。
――その後、DJとして活動された時期もありましたよね。
onodela アイドルは諦めたけど、ステージに立ちたい思いは少しあって。でもソロで歌って踊る自信はなかったのと、DJがかっこいいなと思っていたので、アメリカに留学するまでのあいだ、少しだけDJをしていました。
〈つづく〉