「生きる幻」として知られ、SNSを中心に人気の大物マダムタレント・アレンさん。10月末に刊行された『全てアレン様が正しいでございます』(通称「全ア本」/玄光社)には、今まで明かされなかった過去や想いが綴られており、大きな反響を呼んでいる。
ここでは、そんな「全ア本」より一部を抜粋。中学時代に突然始まったいじめの壮絶な内容と、唯一救われたという友人のある行動について紹介する。(全3回の1回目/続きを読む)
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中学でモテ期、到来
当時12歳で、とにかく自分は「みんなと同じ」で「普通じゃないとダメ」だと、同調圧力を感じながら漠然と思い込んでいたのよね。
そんな中で、環境を変えて自分で「俺」って言うようにしてから、本当にアイドルみたいにモテたのよ。ヮタクシですら自分のことをちゃんと分かってないのに、なぜか女からめちゃくちゃモテる状況だったの。そんなハチャメチャな状況、もうわけわかんないじゃない。だから有頂天になって「自分ってカッコいい!」って思ってたの。そんな経験、人生で初めてだしね。
同じ学校にNっていうやんちゃ系の激ヤバ女がいて、その子がヮタクシのことをすごい好きだって告白してくれたの。ヮタクシも「ちゃんと彼女を作らなきゃ」って思い込んでたから、Nと付き合うことにしたの。だけど、人間って不思議で、そう思い込むうちに好きかもって少しだけ思えるのよ、暗示をかけるみたいに。でも一緒に帰っていても、自分の気持ちって、やっぱり簡単にはねじ伏せられないじゃない。だから付き合っていても、「仲良い子のうちの一人」っていう感覚だったわ。
付き合っているNがいつつも、本当はNが大好きなわけじゃないから、普通に好意を持ってくれてる他の女の子とも関わりを持っていたの。手紙をもらったり、一緒に2人でいたりとか。でもね、それが地獄の始まりだったわ。