――そういうとき、お母さまはどうされていたのでしょう。
鵺神 親父と私の“親子げんか”が始まると、母親は被害の及ばないところへスッと音も立てずに消えていく。それまでお茶を飲んでテレビを見ていたのに。
母親は銀座のお姉さんで、彼女もいわゆる“昭和の女”。そういう家庭環境で育ったのが原初体験というか、自分の性格に影響を及ぼしている部分はあるかもしれませんね。
「当時付き合っていた女性と行為をしているとき…」中学生で初めて縛りに目覚めた“きっかけ”
――学生時代はどのように過ごしていたのですか?
鵺神 中学生になってからは二面性のある生活でしたね。その頃はまだ親父が怖くて。「清く正しく」という考えの人なので、静かに過ごしているように見せていました。
一方で、学校では自由闊達。喧嘩ばかりの毎日です。いじめをしている奴を成敗していました。
――正義感が強かった?
鵺神 いや、正義のヒーロー的な感じではなくて。どちらかといえば、「なんで弱い相手と戦ってんだよ、やるなら俺とやろうぜ」という。勝てる相手にわざわざ暴力をふるうやつが許せなかったんですよ。
だから「俺と戦って、生きるか死ぬか、Dead or Aliveを楽しもう」という感じで、いじめっ子にけんかをふっかけていました。
――初めて縛りに目覚めたのが中学生のときだったそうで。
鵺神 当時付き合っていた女性と行為をしているときです。そのときは夏だったんですけど、バックの体勢でしている最中に、背中に置いていた手が汗でずるっと滑ってしまったんですよ。そうしたら、自然と彼女に関節技をかけるような形になってしまって。
そのときに彼女の中がぎゅっと引き締まったので、興奮してしまったんです。そのあとも、部屋にある電気コードで彼女を縛ってみたりしていました。縛りに目覚めたきっかけは、おそらくそのときだったのかなと。
経験人数は1000人超え…奔放な生活を送っていた10代
――目覚めるのが早いですね。
鵺神 実は小学4年生のとき、上級生の女子2人に「お小遣い500円あげるから」と言われて図書室の暗がりに連れて行かれたんです。なにが始まるんだろうと思っていたら突然、私の上にまたがられました。
「じっとしててね」と言われたので抵抗せず、手のひらに500円を握りしめながら行為が終わるのを待って……。自分の意思ではないので性的興奮もなく、幸い心の傷にもなりませんでした。
自分の意思で初体験をしたのは中学生の頃で、13歳か14歳のときですね。