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おっさんって寂しいんだなっていう話ですけど(笑)

――何人かの話を聞くと、グループLINEを作ったのは大きかったということですよね。

斉藤 でかかったですね。最近は落ち着いてきましたけど、10年くらい前に始めたころは、朝起きると2000件くらい未読メッセージがあって。スマホにこんな機能があったのかって、夜通し女子高生のようにやってましたから。おっさんって寂しいんだなっていう話ですけど(笑)。

――そのグループLINEが発展するかたちで、18年にカーリングシトーンズが結成されます。

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斉藤 その前からLINE会で、このメンツでバンドをやったら楽しいんじゃないかみたいな話はちょこちょこ出ていて。それで寺岡呼人のソロ活動25周年のイベントにみんなが呼ばれて、そこから始まっていったんですよね。

「学祭っぽいですよね」

――カーリングシトーンズについて、民生さんは「斉藤和義はレコーディングのアイディアも持ってくる(中略)。俺とキングは基本、言われたことをやるスタイル」と本のなかで話していますが。

斉藤 どうですかね。カーリングシトーンズは基本的に、みんなで曲を作るというより、それぞれが作った曲をみんなで料理するというスタイルなんです。この曲では民はんがベース弾いてよとか、トータスがドラムやったらとか、その場のノリでけっこう決まっていって。俺も、そんなにアイデアを持っていくわけではないんですけどね。

 普段の自分のレコーディングと比べたら、責任は1/6だし、2曲くらい作れば1枚のアルバムになるので、おお、これは楽ちんだなと(笑)。昼から酔っぱらって録ってたりするし、誰かが作業してるときは、キング(YO-KING)はサウナに行っちゃったりもするし。なんていうか、学祭っぽいですよね。LINE会も学祭みたいな雰囲気があって。

©三浦憲治

――カーリングシトーンズは和義さんにとって、普段は行っていないバンド活動になりますね。

斉藤 もともとソロなのは俺だけなんです。昔はさんざん遊びのバンドをやってたんですけど、デビューするころにオリジナルを始めたら、その後は気の合うメンバーと出会えず、そのままデビューしちゃったという感じで。バンドへの憧れはもとからすごく強いんですよね。いろいろ大変だろうに、ちゃんと社会性があって偉いなと。だからそういう気分が味わえていいなという思いもあったりしますね。