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2年生が終わるころには、経験人数が30人を超え…

 そうやって派手に遊んでいると、次から次へと男の子が寄ってくるみたいに思われるかもしれませんが、私の通っていた大学は女子学生のほうが圧倒的に多くて、女子と男子の比率が15:1くらいでしたし、その少ない男子も「草食系」だったので、学内で徐々に悪目立ちをしていきます。

 具体的には数えていませんが、大学入学時には一人だった経験人数も、2年生が終わるころには30人を超えていました。このスピード出世ならぬスピード遊び人化は、厳しい実家を離れた反動が強かったようにも思います。

 学内での男性遊びは潮時かなと思っていたときに、バイト先で悪友に出会います。学生時代はいろいろとバイトもしていました。

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 大型ショッピングモールで靴の販売員をしたり、飲食店のホールスタッフをしたり。バイト先で出会った男性と付き合うこともありましたが、すぐに別れてしまい、安定しない異性関係が続きました。

不特定多数の男性と関係を持つようになった(写真=『聖と性 私のほんとうの話』より/講談社提供)

関係を持つ相手は、本当に誰でも良かった

 大学3年生の春から、ビジネスホテルのフロントのバイトをはじめました。そこには高卒で就職をした、私よりも1つ年下の社員の女の子がいて、その子とすごく仲良くなったのです。その子は社員なので私よりも自由になるお金が多く、遊び慣れていて、普段から夜な夜な飲み歩いていました。

 自然と私もその子にくっついて遊びまわるようになりました。一緒に少し露出が多い恰好をして街を歩き、声をかけてきた男性グループに付いていき、途中で二手に分かれてお互いにラブホテルに連れ込んだり、連れ込まれたり……。大学で持ち帰れそうな男子は一周してしまっていたので、遊び人としてのフィールドを広げるには絶好のパートナーでした。

 関係を持つ相手は、本当に誰でも良かったのです。そもそも私には、好きな男性のタイプってものがありませんでした。年齢も体型も、顔も性格も、何でもよかった。やっぱりそこでも自分は「からっぽ」で、自分から誰かを選ぶことはできない。好きなアイドルとか映画俳優とかも、周りの友達が好きだというのにただ合わせているだけで、自分自身はからっぽで、本当に何もないのです。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。