〈あらすじ〉

 70年代のニューヨーク。父の不動産会社で働く20代のドナルド・トランプ(セバスチャン・スタン)は窮地に陥っていた。会社が「黒人の入居を拒んだ」と政府に訴えられ、破産寸前だったのだ。ところが、悪名高い辣腕弁護士のロイ・コーン(ジェレミー・ストロング)が弁護を引き受けると、トランプ側は大逆転勝利。コーンが司法省の権力者をセックス・スキャンダルで脅迫し、訴訟を取り下げさせたのだ。

 その後、最愛のイヴァナと結婚したトランプは、倫理も法も無視したコーンの庇護のもとで次々と大事業を成功させ、怪物へと変貌していく。

〈解説〉

 第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプの成功譚を、彼に帝王学を授けた弁護士との関係を軸に描く伝記映画。『聖地には蜘蛛が巣を張る』に続くアリ・アッバシ監督作。123分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆トランプ氏嫌いで腰が引けたが、そうか、辣腕弁護士のほうが主役だったのか。豊胸手術や乱痴気パーティ。苦笑する他ナシ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆俗悪で雑駁な男の話だが、空疎な映画ではない。ただ、70〜80年代ニューヨークの混沌は、もっと具体的に抉れたはずだ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆金髪の美青年がトランプの形相に変態する。悪徳弁護士の「負けを認めるな」という洗礼が金に溺れる大統領を生むとは。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆怪物的人物を等身大に解剖する視座は興味深いが、如何せん小粒の風刺に感じる。ウォーホルとトランプの会話には大ウケ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆青二才トランプ誕生を2人の俳優の華麗な演技の共鳴。70〜80年代のビッグアップルの時代背景を更に音楽が盛り上げる。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(米)
1月17日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
https://www.trump-movie.jp/