世界を救ったら、地元に帰りたい

――そうした考えに至ったのは、どんなきっかけがあったのでしょうか。

ムラムラタムラ やっぱりエンタメ作品の影響ですかね。例えば『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』という映画で、スパイダーマン=ピーター・パーカーが、「自分には他の人にない能力があって、これを使わないことで誰かが傷ついたのなら、自分の責任なんだ。だからこの能力を使わないといけないんだ」と言っています。

 

 能力があるのなら、それを生かして誰かのためにならないといけない、という意味です。他にも『僕のヒーローアカデミア』には「余計なお世話がヒーローの本質」という名言があって、これも大好きな言葉です。

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 エンタメ作品以外で言うと、父から常に「人のためになることをやれ」と言われて育ったので、その影響もあるかもしれません。自分にできること、持っている能力といえばお笑いで、広く世界に出て笑いを生み出したい。自分が納得いくまでやり切ったら、実家に戻ってお米を作りたいです。何かヒーローの余生っぽいじゃないですか(笑)。

 

写真=山元茂樹/文藝春秋

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