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“ポスト星野源”トリプルファイヤー吉田が明かした高1時代の「黒歴史」

テレビっ子ミュージシャン・吉田靖直インタビュー#1

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『めざましテレビ』観てたら「朝からバカみたいなもん観るな!」

―― ドラマは観てましたか。

吉田 ドラマはちょくちょく観てましたね。『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』とか、小学生の時『家なき子』『金田一少年(の事件簿)』とかはすごい観てて。あと好きだったのは『羅刹の家』っていう、嫁姑戦争みたいなドラマ。それは家にばあちゃんがいたんで一緒に観てて。なんかほんと次の週が待ちきれないぐらい好きでしたね。『伝説の教師』とか『古畑任三郎』も観てました。あとは「月9」の『ラブジェネレーション』とか『ロンバケ』とかも軽くは観てたんですけど、あんまハマんなくて……。夕方の再放送とかでやってるやつはよく観てましたね。『やまとなでしこ』とか。

 

―― ご兄弟はどういう構成なんですか。

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吉田 姉がふたりで、姉は年子なんです。それで10こぐらい離れてて僕。11こ上と10こ上……? いや10こ上と9こ上? たぶんその辺りなんですけど(笑)。

―― 正確にはわからない(笑)。じゃあ、男はひとり。

吉田 男ひとりです。

―― 実家は香川の由緒正しい神社なんですよね? 親御さんって厳しかったですか。

吉田 わりとそうですね、なんか古いタイプの親っていうか。朝、『めざましテレビ』観てたら、「朝からバカみたいなもん観るな! NHKにしろ!」みたいな(笑)。夜も普通にバラエティ番組観てたら、「変えろ」って言われましたし。だから親に何も言われないようなところで観てましたね。

 

―― 自分の部屋ってありました?

吉田 自分の部屋はなかったですね。テレビの部屋っていう部屋があって。

―― テレビの部屋?

吉田 そこはなんかちょっと姉ちゃんとか暇な人がダラダラするところなんですけど。あと父親の部屋にもテレビがあって。父親の部屋は誰もいないことが多いので、父親いない時にはそっちで観て。姉ちゃんは父親の部屋あまりいかないですけど、テレビの部屋は競争率がちょっとあるので。姉ちゃんにやられるんで。

―― やられる(笑)。学校だとどんな子でした?

吉田 そうですね……、わりとやられキャラ(笑)。イジられつつも、面白いねみたいな感じではあったんですけど、でもめちゃめちゃ蹴られるみたいな。

 

―― あははは(笑)。

吉田 すごい今よりは明るかったです、たぶん。結構、先生に「吉田くんはおしゃべりだね」って言われたことが……あった(笑)。

剣道やってて『ボキャブラ天国』とか『めちゃイケ』が観れなかった

―― へぇー。そのイジられキャラ的になってるのって本意だったんですか。

吉田 それは不本意ですね(笑)。自然とそうなってしまったっていう感じです。小学校3年と4年の時とかは、クラスにあんまりそういうヤンチャ系がいなかったので、わりと授業中とか後ろの友達にこう、「ちょっと今、先生になんかしてやれ」ってイジる側みたいなところも持っていたんですけど。

―― じゃあ、高学年くらいからイジられる感じに。

吉田 そうですね、こいつと同じクラスになりたくねぇなっていう人が小6の頃にもいたので、なんか羽を伸ばしきれなかったという(笑)。

 

―― クラスメイトとテレビの話とかってしてました?

吉田 しましたね。でも、できなかった番組のことをよく覚えてます。火曜と木曜と土曜の夜に剣道をやってたんですよ。だから『ボキャブラ天国』とか『めちゃイケ』が観れなかった。小学生はそこをおさえてないと、みたいな感じだったので、話についていけない時もありましたね。