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中学の頃は釈由美子ですね

―― 運動って結構できる方だったんですか。

吉田 運動はそうですね、小学校の時は足とかもクラスで一番速かったんですよ。

―― へぇー。

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吉田 まぁ4月生まれなので。

 

―― 勉強は小学校の頃から結構できた?

吉田 できましたね。まぁでも小学校ってあんまり勉強できるとかできないとかわかんないから、特別できるという意識もなかったです。他の人のテストを見て、こんな悪い点数とるやついるんだ、みたいなことは思いましたけど(笑)。

―― 自覚しだしたのは中学ぐらい?

吉田 そうです、中学の最初のテストで順位がつくやつがあって。クラスで2位だったので、自分、こんなに勉強できるんだと思いましたね。

―― 中学・高校くらいの時で、好きなアイドルはいました?

吉田 中学の頃は釈由美子ですね。それで『BOMB』を買うようになったんですよね(笑)。AVよりグラビアアイドルの方がエロいんじゃないかっていう気がしてきて。その時期はグラビアアイドルのスリーサイズとか、わりと覚えてましたね。

 

―― その頃、好きだったテレビは?

吉田 『ガキの使い』とか『WORLD DOWN TOWN』とか。ホントにそのへんの時期が一番、ダウンタウンを崇拝してるというか。毎週ありがたいものを見せていただいてるみたいな感じで。

『わらいのじかん』で松本人志を崇拝しだした

―― ダウンタウンはどういうところが好きでした?

吉田 そうですね、この状況でそんなことを言えるんだみたいな発想、こんなに発想のバリエーションあるんだっていう。コミュニケーション全体の広がり方というか、可能性がこんだけあるんだということを思わされたというか。『わらいのじかん』という番組で、「写真で一言」みたいなのを松本人志がやってたんですよね。いわゆる大喜利みたいなやつを初めて観て。それがむちゃくちゃすごいと。言葉一つでこんなに見え方が変わるんだみたいな。たぶん、そのへんから崇拝しだしたかもしれないですね。

―― 自分でそういうのを考えたりとかしてましたか。

吉田 そうですね、高校の時に3、4人で集まって、授業中に大喜利をしました。

―― 授業中に(笑)。

 

吉田 休み時間にお題を2、3個考えといて。それでみんな単語帳を分けたやつを10枚ぐらい持ってて、授業中ずっと考えてそれに答えを書く。休み時間になったらシャッフルして、誰が出したかわからないようにして、「こんななんとかは嫌だ」みたいなお題を言った後に、シャッフルした回答を出して反応をみて。読む人も決まってて、「読み人」って呼んでました(笑)。

―― やってみて得意だなって感じましたか。

吉田 でもそうですね、自分のでウケることもあるんですけど、1時間ぐらい考えてると、ホントに深いとこ行きすぎて、ちょっとキモくなってくるんですよね、回答が。

―― ああ(笑)。

吉田 あるじゃないですか、なんか面白さが変なところにいっちゃってて。そういうのがあるなと思いましたね、普通日常で笑えるような感じじゃないなと。だから、高1の時の文集とかあるじゃないですか。そのプロフィールとかを全部面白いことを書こうと思ってやったんですけど、今思うとめちゃくちゃ気持ち悪い。友達も何人かこねくり回し過ぎてて、もう意味のわからないものになってる。その文集が存在することが恥ずかしい。黒歴史ですね(笑)。

 

#2 トリプルファイヤー吉田のダメっぷり「寝過ごして『いいとも!』観てた大学時代」
http://bunshun.jp/articles/-/7675

#3 元気がないのが取り柄 トリプルファイヤー吉田が語る「タモリさんと星野源さんのこと」
http://bunshun.jp/articles/-/7676

写真=榎本麻美/文藝春秋

よしだ・やすなお/1987年香川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2006年に結成されたトリプルファイヤーでボーカルを務める。2012年5月「エキサイティングフラッシュ」、2014年2月「スキルアップ」、2015年9月「エピタフ」、2017年11月「FIRE」を発表。バラエティ、ドラマなどテレビ番組にも多く出演し、『タモリ倶楽部』では「バイトで怒られっぱなし!?  リプルファイヤー吉田の適正バイトを探す」で全編にわたって特集を組まれた。