ワンピースを着たら男友達から「腕たくましすぎ(笑)」と言われ…
――意を決して自分を変えたのに、息苦しさはさほど変わらなかった。
あやの はい。それは、ファッションについても同じでした。今でこそ、「着たい!」と思った服はノースリーブだろうがミニスカートだろうが、何でも着られるようになりましたが、あの頃は周りの目を気にして体型を隠すような服ばかり選んでいましたね。
当時から、ノースリーブやミニスカートは大好きだったんですよ。でも、身体のラインが出る服を着ると、周りが自分の悪口を言っているように感じてしまって。
――そう思うのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
あやの 高校生の頃、少し袖が短くて、二の腕が出るワンピースを着て出かけたことがあったんです。それを見た男友達から直接、「腕たくましすぎ(笑)」とからかわれて。周りから見たらそう見えるんだ……とショックで、お気に入りの服だったけどそれ以降着られなくなってしまいました。
他にも、スカートを穿いていたら「あいつの足やべぇ」と言われたり、ノースリーブを着ていたら友達から「あやのは腕を隠したほうがいいよ」と諭されたりしたこともありましたね。
「お前の彼女、ジャイ子やん」高校時代に恋人ができたが…
――そういう言葉って、本当に傷つきますよね。
あやの 1つ1つは些細な傷かもしれないけど、積み重なってどんどん自信をなくしていきました。
ただ、私自身を悪く言われるのはまだ我慢できたんです。一番きつかったのは、周りの人たちに被害が及ぶこと。高校生のとき、生まれて初めて彼氏ができたんです。彼は、私の体型について何も言わない優しい人でした。
でも周りから、「お前、あんな体型の女と付き合ってて恥ずかしくないの?」とか「お前の彼女、ジャイ子やん」とからかわれていて……。
私が原因で彼が周りから悪く言われるのが本当に辛くて、真剣にダイエットを始めることにしたんです。
――どんなダイエットをしたのでしょうか。
あやの 食事制限と運動をしていましたね。晩ご飯は食べない。お昼ご飯もうどん半玉くらい。そして、毎日1時間ランニングする。その結果、2ヶ月で約12キロ減量したんですよ。