〈あらすじ〉
ソーシャルワーカーのシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)は、13歳の娘アナと2人暮らしだ。10代の頃に受けたトラウマを抱え、心を閉ざして他人と交流せず、娘を厳しく管理し、規則正しい日々を送っていた。
妹に誘われて、高校の同窓会に渋々参加したシルヴィアは、若年性認知症による記憶障害を抱えるソール(ピーター・サースガード)と出会う。優しく穏やかな人柄と哀しい運命に触れて、シルヴィアはソールに惹かれていく。
〈解説〉
ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、忘れたい記憶を抱える女と、忘れたくない記憶を失っていく男の、愛と希望を描くヒューマンドラマ。『ニューオーダー』のミシェル・フランコ監督・脚本作。第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門男優賞受賞。103分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆画面からは、つつましい上等映画の気配が漂うのだが……。記憶障害を持つ中年男の病状の描写、もっと欲しかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆主演男優の穏やかな芝居が重心を安定させているが、トラウマに原因を求めすぎると起伏が予定調和になる。やや平板だ。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆ヒロインの苦しみが明らかになって、その深刻さに怖気づく。物語に納得いかない部分もあるが覚悟して見る必要あり。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆尖った作風の鬼才監督がソフトタッチで人間信頼を語る。役者が抜群。「記憶」という原題=主題を巡る思考実験の趣も。
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洞口依子(女優)
★★★★☆複雑に入り組んだトラウマの描写、盛り上げる音楽など疑問点はあれど、主演俳優の演技の化学反応を楽しみ、許したくなる。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
配給:セテラ・インターナショナル
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あの歌を憶えている(米、メキシコ、チリ)
2月21日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
https://www.memory-movie-jp.com/
