〈あらすじ〉
1961年、19歳の青年ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)が、フォーク・ギターを片手にニューヨークに降り立った。その稀有な才能を見抜いた人気シンガーのピート・シーガー(エドワード・ノートン)の手助けで、ディランのプロ・ミュージシャンとしてのキャリアがスタート。やがて“若者の代弁者”としてスターダムにのし上がっていくが、高まる名声や周囲の期待と、自分自身との軋轢に苦悩する。
65年夏、ディランはある決意を固め、フォーク・フェスティバルの舞台に立つ。
〈解説〉
若き日のボブ・ディランの5年間を、俳優本人の歌唱シーンを満載で描く伝記ドラマ。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』に続くジェームズ・マンゴールドの監督・脚本作。第97回アカデミー賞作品賞など8部門ノミネート。141分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆線の細い都会っ子のティモシー・シャラメがボブ・ディラン役?!と驚いたものの、当時の音楽界の勢い、懐かしく楽しめた。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆よく知られた逸話が多いが、T・シャラメの多面的な歌唱力と脇役の分厚さで見せる。話を単調にしない編集術にも注目。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆シャラメの美しい面持ちとディランの歌詞や行動は見応えがあるが、もっと時代を重ねて反芻したかった。やや物足りず。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆ディランという大ネタの特に有名な時期に正攻法でアプローチ。概ね良質ながら史実再現の重力が強く、やや窮屈な印象。
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洞口依子(女優)
★★★★★ディランを知らない私でも胸熱!スタインベックの主人公さながらのシャラメ!混沌と矛盾を構築した監督の手腕に星!
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(米)
2月28日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
https://www.searchlightpictures.jp/movies/acompleteunknown
