助言通り、休日にIさんは彼の家へ出向き、未開封のダンボール30箱開けて片付けたそうです。夕方、彼が「お腹が空いてきた」と言い出したので、ここぞとばかりに「お買い物に行ってきます!」とエプロンを外してお財布を持ち、スーパーに食材を買いに行ったのです。そしてササッと料理を3品作って出しました。栄養士ですから、そこはお手の物。その姿に彼が感激し、食事の後にはもうプロポーズされました。

 前妻も前々妻も家庭的ではなく、家事は家政婦さんにすべて任せっきりだったとか。その点、彼女は部屋の片づけの手伝いを率先してやってくれましたし、手際よく美味しい手料理も作ってくれました。その点に彼は引かれたのでしょう。

婚活アドバイザーの植草美幸さん

40代でシンデレラに

 成婚して4ヵ月後、Iさんはオフィスまでお礼に来てくれました。私が単刀直入に「幸せ?」と聞いたら、彼女は「幸せです!」と即答。重ねて「どうして?」と尋ねたら、「私、院長夫人なんです。看護師さんは奥様と呼んでくれますし、親戚たちからは“シンデレラ”と呼ばれています」と笑顔で答えてくれました。

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 20代は、シンデレラのように王子様との出会いを待つ夢を見るのもいいでしょう。

 けれど30代以降は、選ばれるのをじっと待つのではなく、相手のニーズを捉えてアタックする積極性が必要です。確かに、手伝いに行ったり手料理を作ったりするのは打算的すぎる、と思う人もいるかもしれません。ただし、40代でシンデレラになることを可能にするのは、打算的なくらいの戦略があればこそ、なのです。

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