その後、すぐに音楽活動を再開させる一方、22年にプロ試験に合格し、麻雀プロの道へ。タレント、カフェのオーナー、プロのギャンブラーと「三足の草鞋」を履いている。

「活動を再開させた時期はちょうどコロナ禍で、エンターテインメント業界が転換期を迎えた頃でした。そんな時にホリエモンさん(堀江貴文氏)の本にあった『何足もの草鞋を履け』という言葉に感銘を受けて。ただのタレントだったら何万人もいるけれど、タレント×麻雀プロなどいくつもの肩書を持つことで百万人に一人の人材になれる。僕はもうテレビに出るようなスーパースターにはなれないけれど、好きなことを突き詰めて“誰かのスーパースター”になれればいい」

 ファンや友人が去っていく中で手を差し伸べてくれた人々の存在も大きかった。

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収監中の田中聖にかける言葉

「サイバーエージェントの藤田晋社長とは逮捕前から一緒に麻雀をさせていただいていたのですが、公判後に連絡をした時も、『この日どう?』と変わらずに誘ってくださって。このレストランをオープンしたのも、僕が公式パートナーを務めるポーカーイベントの運営会社の社長さんに声を掛けてもらったのがきっかけ。飲食業は未経験でしたが、半年かけてメニュー開発や内装まで自分で手掛けました」

 逮捕から5年。田口が活躍の場を広げる一方、同じ元KAT-TUNの田中聖は再犯を繰り返したため実刑判決が下り、現在収監中だ。

「彼には、とにかく薬物を絶ってほしいです。時間をかけて罪を償って、いい方向に向かってくれれば」