父親の遺言と30年ローンがきっかけで女装を始めたサラリーマンのNanasaiさん。「男らしさ」を重視する家庭で育った彼が、なぜ今、美しさを追求するようになったのか。その意外な経緯と、女装をめぐる世間の誤解について語った。
「複雑なんだよね、大変だね」と同情される
Nanasaiさんが女装を始めたきっかけは、父親の死だった。「欲しいと思っていた家がある。お前がローンで買ってくれないか」という父の遺言を受け、30年ローンを組むことになったのだ。
「ローン返済のためにレールの上を走る生き方を続けたら、自分のやりたいことが何もできない」と危機感を抱いたNanasaiさんは、まず髪を伸ばし始め、家の中で少しずつ女装をするようになった。
「前職の同僚に会ったとき『前は表情が死んでいたのに、笑えるんだね』と言われました」とNanasaiさんは語る。自分でも、以前より生き生きしていると感じているという。
しかし、女装をめぐっては世間からの誤解も多いようだ。Nanasaiさんは次のように語る。
「トランスジェンダーだと思われるのか『複雑なんだよね、大変だね』と同情されたり、『何も言わなくていいんだよ、私は分かっているから大丈夫』と慰められたりします。僕は楽しんでやっているだけなんですが(笑)」
Nanasaiさんは、心は男性のままで女装を楽しんでいるという。「中性的な装いをすることを男性として格好いいと思っているし、女性の格好いい部分を知りたくて女装をしているところがあります」と説明する。
また、SNSでの反応についても興味深い話があった。「男性からSNSで『いくら払えば会えますか?』と連絡がくることがすごく多いです」とNanasaiさんは明かす。女装で性的なサービスをしている人もいるため、そう思われることがあるという。
Nanasaiさんは、女装に対するハードルを下げたいと考えている。「30代、身長185cmでサラリーマンの僕を見てもらえたら、ハードルが下がるのではないかと思うんです」と語る。
女装をめぐる世間の誤解はまだまだ多いが、Nanasaiさんのような存在が、少しずつ社会の認識を変えていくのかもしれない。
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このインタビューの全文は、(#1)「きっかけは父の遺言で組んだ30年ローン」身長185cm・33歳サラリーマンが「女装」にハマった“意外すぎる理由”《写真多数》、(#2)「いくら払えば会える?」と“性的なお誘い”があったことも…可愛すぎる女装サラリーマン(33)が語った「世間の誤解」との付き合い方「僕は楽しんでやっているだけ」からお読みいただけます。
