「自分で自分が恐ろしい。自分をコントロールできる自信がない」
酔いつぶれた女性ばかりを狙って、襲った33歳の男。彼が逮捕後に残した恐るべき言葉とは? ノンフィクションライターの諸岡宏樹氏の著書『実録 性犯罪ファイル 猟奇事件編』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全3回の3回目/最初から読む)
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こうして丸一日、橋本の部屋で過ごすことになった紀代子さんは、翌日未明になって見知らぬ男と2人きりでいることに気付き、玄関から逃げ出して、近所のコンビニに助けを求めた。店員が110番通報し、警察に保護されることになった。
だが、紀代子さんには丸一日分の記憶がない。バッグに入っていた現金やスマホもなくなっていた。その件で警察が捜査中、橋本はまたとんでもない事件を起こした。
「金で払えないなら、体で払うのは当然だよな?」
今度は自宅近くの駅で酔いつぶれている矢部遥香さん(当時20)を発見し、そのままタクシー乗り場へ直行。酩酊状態の遥香さんを“お姫様抱っこ”して部屋まで運んだ。途中で住民に会い、「救急車を呼ぼうか?」と聞かれたが、「大丈夫ですよ」と平然と答えていた。
衣服を脱がせて乳房を揉み、陰部に指を入れて掻き回しているとき、遥香さんが目を覚ました。
「ちょっと…、何コレ?」
とっさに橋本は「仕事で飛行機に乗るはずだったのに、キミの介抱をしていたら乗れなくなった。損害賠償として5万円払え」などと脅した。
「金で払えないなら、体で払うのは当然だよな?」
ワケが分からない上、泥酔状態でほとんど抵抗できなかった遥香さんは、後ろ向きの体勢で四つん這いにされ、深々とペニスを埋め込まれた。
「はァー、いい気持ちだ。こりゃ、たまらんな。中で出してほしくなけりゃ、しっかり顔で受け止めろ!」