日本は株を持っている人が少なすぎる。今すぐ資本を分散して格差を是正すべき。そのために一人でも多くの人が株を持ち、資本主義に主体的に参加すべきだ――自身が提唱する「国民総株主」を体現するため、新サービス「カブアンド」を立ち上げた前澤友作さん。一方、発売されたばかりの『22世紀の資本主義 やがてお金は絶滅する』(文春新書)で心も体もデータ化され資本主義が煮詰まったこの先に、「お金が必要なくなる」未来を構想した成田悠輔さん。資本主義とは何か? お金のない世界を実現する方法とは? を語り合った。NewsPicksで実現したふたりの対談を前後篇でお届けする。#1
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爆速で会員100万人突破の「カブアンド」
成田 前澤さんは株配り事業「カブアンド」を創業されました。またの名を「情弱ビジネス」だと伺っています(笑)。そのお話からはじめて、最終的には株のない世界とか、お金のない世界みたいなことを想像できれば、と。株配りのカブアンドをはじめられてどれぐらいですか?
前澤 1ヶ月ちょっとたちましたね。
成田 開始から20日間で100万人を超えたと伺いました。
前澤 そうですね。会員登録が100万人突破で、サービスの申し込みは少し前の時点で35万件超えたところですね。順調です。
成田 そんな初速で伸びた事業、他にあるんでしょうか?
前澤 どうでしょう。例えば最近の例でいえば、PayPayさんの初動はすごかったんですよね。今回初動は大事だと思ったので、そこは少し参考にさせてもらいました。今のところ予測を軽く上回る形で着地できています。
成田 PayPayでさえ利用者数が100万人まで2ヶ月ぐらいかかったという説を聞きました。
前澤 じゃあうちの方がちょっと早いですね。ありがとうございます(笑)。