「パレードの資金が不足しているとのことで」

「令和5年11月21日に、片山元副知事が本店に来訪され『優勝記念パレードを開催するのに資金が不足しており、寄付をお願いしたい』との依頼がありました。同時に、『パレードの日にちが、2日後の23日に迫る中、本来ならそれぞれの金庫にお願いに上がるべきであるが、時間的な関係から、桑田理事長から県下信金に今回の県から依頼があったことの案内と協賛のお願いを頂けないか』との依頼もありました。それを受け、令和5年11月22日に各信用金庫の理事長方に、県からの協賛依頼について連絡を行いました。

 協賛金の申し込みをした経緯は、令和5年(2023年)11月17日、兵庫・大阪連携『阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード~2025年大阪・関西万博500日前!~実行委員会(事務局:兵庫県県民生活部総務課)』から、『阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝パレードの開催にかかるご寄付・ご協賛について』という依頼文書が添付されたメールが当金庫宛てに届き、当金庫は、同日中に、50万円の協賛申込みをいたしました。

 その後の同月21日、上記の通り、片山元副知事が当金庫本店を来訪され、パレードの資金が不足しているとのことで、あらためて協賛の依頼がありました。当金庫内にてあらためて検討し、同月22日に追加で250万円の協賛をすることで内諾し、同月28日に追加で250万円の協賛申込みをし、合計300万円の協賛をするに至った次第です」

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知事選では逆転で勝利 ©時事通信社

 但陽信用金庫の回答からは寄付金集めに片山氏が深く関わっていたことが窺えるが、パレードに関する疑惑はそれだけではなかった――。

 2月26日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」ならびに、2月27日(木)発売の「週刊文春」では、斎藤氏に関する連載「冷血の知事(2)」を掲載。今回は、斎藤県政の“最暗部”とされるパレード疑惑について、証拠公文書や当事者への直接取材などから詳報している。また、「週刊文春 電子版」では、証拠公文書などを誌面より詳しく公開している。

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