上がり続ける電気代が家計を直撃する昨今。DIYで自宅を建てたカメラマン・阪口克氏は、かつてモンゴル取材中に出会った、ソーラー発電で電気を起こしていた一家を思い出し、DIYソーラー発電に挑むことにした。

 ついに発電を始めたソーラーパネル。早速使ってみようと思った矢先、ある問題が……。

 

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自前の電気を使ってみよう!と思いきや…

 液晶画面の表示を見ていると、しばらくするとバッテリーが満杯になって、コントローラーは自動でフロート充電という待機状態のようなモードに切り替わった。

 ここがDIYソーラー発電の限界の一つ。外部の電気網と接続して、余った電気を「売電」することは不可能なのだ。

 ではどうすれば良いのかと言えば、ソーラーパネルが発電しバッテリーに貯められていく電気をドンドン使うしかない。

 しかし、ここで問題がある。そのままでは家庭の電化製品に使えないのだ。

 我が家のソーラー発電システムは、パネルが発電した約23Vの電気を、コントローラーが調節して12Vのバッテリーに貯めていく「直流12V」というもの。しかし、家電製品で利用できるのは「交流」と呼ばれる流れ方で電圧は「100V」の電気のみ。パネルで発生した電気をそのまま電化製品に使うことは不可能なのだ。