ここまできたら「やれるだけ」やってみる

 そこで登場するのがインバーターと呼ばれる機械。最近流行りの車中泊の人たちが乗用車のバッテリーで家電を使うためによく使っているもので、これを間に噛ませればついに我が家に「太陽の電気」がやってくるのである。

 

 ここまできたらまずは家の壁に穴を開け(!)、インバーターとバッテリーをケーブルで接続。たちまち液晶画面に「交流100V」の表示が現れた。これで準備は完了。あとはインバーター表面にある見慣れたコンセントの穴にお好みの家電を接続すれば、そのまま普通に使用できる。

 
 
 

 さっそく試してみよう。ここは一番の大物からとセラミックファンヒーターでやってみた。説明書によればこのヒーターの消費電力は強で1200W、弱で600Wだ。購入したインバーターは最大1000Wまでなので「弱モード」なら使用可能なはずだ。

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 早速つないでスイッチを入れると、なんともあっけなくヒーターのインジケーターランプが点って熱風が吹き出てきた。当たり前だが温かい。 

「今、私は電力会社にお金を払うことなく暖房を使っているのだ」

 なんだか少し誇らしい気持ちになってきた。試したのは晴れた昼間なので、バッテリーには次々に電気が供給され、セラミックヒーター1台を使っても全く問題はなし。ただ、これが雨の日や夜間だと、今回購入した中古バッテリーでは少々心許ない感じだ。