心の隙間を埋める仕事
「地方でのSNS発信は世間体などのリスクが大きいし、私には家族もいるので、現実的には難しいのですが、風俗や男女のあり方などのイメージを変えていくような発信ができれば……と思うときはあります。風俗業界には、もう少し、昔の遊郭のような味わい深さや品性を出してもらいたいです。
知り合いの方から、いわゆる『立ちんぼ』(路上売春)の女性とホテルに行った時の話を聞いたことがあるのですが、ひどいですね。シャワーは別々に浴びる。部屋に戻ると、女性がベッドの上で足を広げて待っている。そんな相手では、心は癒やされないのではないでしょうか。
現役で働いている女性の方々には、勉強と貯金をお勧めしたいです。勉強して得た知識を人のために使って、お金も入ってくる、というのが正しい流れ。知識がないと、人に与えられない。
将来年を取って動けなくなったときのために、目的を決めて、投資で稼ぐ、起業で稼ぐ、知識で稼ぐなど、自分なりのシナリオを作って、利益を出して投資に回す、というサイクルをつくっておかないと、あっという間にベッドの上で死ぬ瞬間になってしまう、と私は思っています」
改めて振り返ってみると、性風俗は、自分にとっての「原点」だったと感じている。
「うまく表現できないのですが、風俗は自分にとって、そして人間にとっての原点だと思います。自分に立ち返る場所であり、自分の隠せない本質をさらけ出す、全て取り払って生まれたときの心理状態に戻るような……。
お互いに裸になって、素に返るところ。普通の家庭のお父さんも、お金持ちの経営者も、脱いでしまえば一緒ですよね。私自身は、人助けを人生のテーマにしています。それが裸での付き合いか、髪を切るかの違いであって。今も理容師の仕事も、髪を切るのはおまけで、お客様のお話を聴きながらのマッサージなども行っています。風俗も理容も、お客様の心の隙間を埋めることが使命なのではないでしょうか」

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