ラスベガスで安野くんが負けこんでいる隣で……

安野 ゲームには2種類あって、チェス、将棋、囲碁のような、うまくなればなるほどリスクテイクしやすいゲームと、ポーカーや麻雀のように、いくら最善手を打ったところで確率が優位のゲームがあります。僕はこれからの時代、ある程度、“確率の残酷さ”に慣れておいたほうがいいと思う。

 と偉そうなことを言いつつ、思えば里奈さんは、ラスベガスのポーカー大会でやたらと強かった記憶が……。

黒岩 安野くんがすっかり負けこんでいる隣で、そのぶん私が勝ちましたからね。家でプラマイゼロ!

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黒岩里奈さん

安野 妻のリスクテイクには頭が上がりません(笑)。何はともあれ、先行きが不透明な時代だからこそ、先手を打ってAIという先端テクノロジーをどう社会のために使い、仕事や暮らしをアップデートしていくか、革新的な未来戦略を本書には書きました。

 最後にお伝えしたいのは、選挙戦後、「安野は政治家向けのビジネスに参入してうまいことやったな」とよく誤解されるんですが、今も進めているデジタル民主主義のための各ツールはオープンソースで無償公開し、政治家からは1円ももらっていません。中立性が揺らがないよう、そこは厳密に線引きしています。

黒岩 オープンソースのプロジェクト、我が家には一銭も入らないですよね……。というわけで、うちの家計は『1%の革命』の売れ行きに支えられているので、みなさまどうかよろしくお願いします(笑)。

安野 みなさん、本日はどうもありがとうございました。

(青山ブックセンター)

『1%の革命』(安野貴博 著)
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