昨年、8年ぶりに公の場に姿を見せた元TBSアナウンサーの小林悠さんこと、アンヌ遙香さん(39)。現在、生まれてから高校までを過ごした北海道に住み、東京と2拠点で仕事をしている。

 2024年3月に文春オンラインにインタビューを掲載したが、今回改めて、TBS時代から、退職後、現在の活動に至るまで話を伺った。(全3回の3回目/最初から読む)

アンヌ遙香さん ©文藝春秋

◆◆◆

ADVERTISEMENT

「ああ、この感じこの感じ」「戻ってきた戻ってきた」と…

ーー2024年から、北海道をメインに芸能活動をスタートされましたね。

アンヌ 昨年の6月から今の事務所にお世話になり、そのご縁で7月からHBCさんの『今日ドキッ!』という夕方のニュース番組にコメンテーターで呼んでいただくようになりました。

 はじめはものすごく緊張しましたけど、HBCはTBS系列というご縁もあり、それが本当に感慨深くて。「この日を待っていた」と心から思いました。

 アナウンサーと違って、コメンテーターは「あなたどう思う?」と聞かれたら瞬時に答えないといけない役割。自分の思っていることを、間違えてもいけないし、時にはユーモアを交えたり、内容によっては慎重にお伝えする必要性もあります。

 8年間もメディアに出ていなかった自分が、いきなりコメンテーターをやってもいいものか、と悩みもしました。でも、テレビ局に入り、メイクルームで、顔は自分でメイクして、髪はヘアメイクさんにやっていただいて、スタジオに入ってマイクを付けてもらっているうちに、「ああ、この感じこの感じ」「戻ってきた戻ってきた」と感動しましたね。幸せな瞬間でした。

 

ーーコメンテーターは、『朝ズバッ!』での経験が活かせそうですね。

アンヌ そうなんです。結局『朝ズバッ!』『Nスタ』『報道特集』の経験が、全部今につながっているんです。

『今日ドキッ!』が扱うのは硬いニュースだけではないので、野菜がいくらだとか、家族のことだとか、会社を辞めてから営んできた生活の経験の方が活かされていると思います。退職してすぐでは無理で、いろいろな人と接することが増えて、その経験があるからこそできているのかもしれない。

ーー新しい仕事もどんどん増えていますよね。

アンヌ 最近は、ありがたいことに文章を書くお仕事が増えました。それを読んで、「ずっと思っていたことを代弁してくれてありがとう」と感想のメッセージをくださる方もいて、とてもやりがいのある仕事だと思っています。