「アリバイが成立しているは言えない」

「被害者と被告人は面識がなく、精液が付着する機会は強姦現場以外に考えられない。スカートに付着した精液も、被告人のものと認められる。ドライクリーニングの場合、たんぱく質は落ちにくいと認められる。被告人が犯行を終えたのは午後7時51分頃と推認され、駆け足で自宅に戻り、車で移動すれば勤務先まで行くことは可能。犯行当日、5分ほど遅れたという学習塾関係者の証言もある。アリバイが成立しているとは言えない」

 藤川は法廷で天を仰ぎ、あとは頭を抱えて判決を聞き入った。判決を不服として控訴したが、同じ人間が同時に別々の行動を取れるわけがない。「精液が付着する機会は強姦現場以外に考えられない」というのは真実だろう。

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