「新しい方と出会う機会もありません」

 さらに記者から、「学習院の質問の中で限られた一つの環境だと感じることがあったということをおっしゃっていましたが、これはもうちょっとどういうことかお話しいただければありがたいのですが」と、尋ねられた佳子さまは、

「例えば、私と同じように幼稚園から大学までずっと学習院に通っている方もいらっしゃいますし、そうするとなかなか新しい方と出会う機会もありません。そういうことも含め、同じ学校にいると、やはり限られた環境だなと感じることがございます」

2015年当時の佳子さま ©JMPA

 と答えている。「皇族として他の方とは違う立場にいる」ということを自覚されたのは、小学校低学年の頃からだったという。

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「不自由に感じることもないことはございませんけれども」

 2021年に結婚し、今はアメリカで暮らしている小室眞子さんが20歳の誕生日を迎えたのは2011年10月23日。いまから13年ほど前のことだった。

 眞子さんは成年会見で記者から、「大体おいくつぐらいから、一般とは違うというふうに、ご自身のお立場を意識されたか」「皇族というお立場にお生まれになって、ご不自由を感じたことがあるか、また逆に良かったなという思いがあったか」などと尋ねられている。

 まず、眞子さんは、「皇族として意識し始めたのは何歳頃かということでよろしいでしょうか」と述べ、こう続けた。

「大体小学生の辺りではないかと思っております。それから皇族として不自由に感じたことがあるかというご質問でしたか。そうですね、ときには不自由に感じることもないことはございませんけれども、その代わり、様々な機会を与えていただいていると思っております」

2014年、ICU卒業時の眞子さん ©JMPA

 こうした、佳子さまや眞子さんの発言は、内親王が抱える本質を突いたものだと言えよう。外出すれば、動静は常にマスコミなどから監視される。どこに行くにも警備担当者が付く。ふらりと買い物に出かけることも難しい。日々の生活は、一般人に比べて、大きな制約を受けている。かなり窮屈な日常だと思う。