〈あらすじ〉
優秀ながら不遇な日々を送る弁護士リタ(ゾーイ・サルダナ)のもとに、ある日、メキシコ最恐の麻薬王マニタス(カルラ・ソフィア・ガスコン)から、莫大な報酬と引き換えに「女性としての新たな人生を極秘に用意してほしい」という依頼が届く。そこでリタは、誰にも知られずに性別適合手術を受けられるよう手を尽くし、妻ジェシー(セレーナ・ゴメス)や子供たちをも欺いて彼の願いを実現させる。
その4年後、女性として生きるマニタスから新たな依頼が舞い込む。
〈解説〉
『パリ13区』に続くジャック・オーディアール監督・脚本作。クライムアクションやコメディを融合したミュージカル・エンターテインメント。女性に生まれ変わった元麻薬王をトランスジェンダー女優が演じる。第97回アカデミー賞でZ・サルダナが助演女優賞、主題歌「El Mal」が歌曲賞受賞。133分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆女になりたい男たち。カラフルなミュージカル風味かと思いきやシリアスな展開に。「ほんとうの自分」と言われても……。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆偏見や短見が非難された映画だが、変化球の連投で話をひねり続ける技は侮りがたい。図太い演技も血中酸素濃度が高い。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆エミリアの迫力ある体躯が女神への転生の証か。悪魔的麻薬王だったからこそ、不思議なほど愛を放って爽快なラスト。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆印度映画ばりのごった煮的なジャンルミックス。贖罪を主題に据えて、聖と俗の両極から人間の業を映し出す現代の神話。
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洞口依子(女優)
★★★★☆濃厚なカルテル・オペラ。俳優の肉体の重要性を知る。静も動もいかなる感情をも「人」として表現に優れた者なのだと。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
COPYRIGHT PHOTO : ©Shanna Besson
配給:ギャガ
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エミリア・ペレス(仏)
3月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
https://gaga.ne.jp/emiliaperez/
