放置していると関節を痛めつけることに
久道 エストロゲンの影響は、更年期に限らず若くても受ける人は実は結構いるんです。そして、それをそのまま放置しているとどうなるか。アーチを潰して歩くようになる。扁平足です。そして、アーチが潰れるとどうなるか。関節を痛めつけることになります。
松本 足がどんどんO脚になる高齢の方が多いですけど、その原因というのも?
久道 扁平足に起因することが多いです。アーチがないのをカバーして歩くためにO脚化していくのです。
女史会 へ~!
久道 あと、多くの女性が訴えるのが、浮腫、足のむくみ。その原因は、心臓、腎臓、肝臓、甲状腺、血栓症、いろいろありますが、圧倒的に多いのが特発性浮腫。要するに、動かないからふくらはぎのポンプが働かない。車椅子で座ったままのお年寄りがその典型です。
足には心臓がないので、ふくらはぎのポンプの伸び縮みで心臓に血液を返していますが、これもアキレス腱が実は影響していて、腱が硬いとポンプがうまく働かず、下肢の静脈瘤が起きたり、うっ滞性皮膚炎になったり、ひどくなると潰瘍になる場合もあります。
●血流改善の有効な治療法、3人が受診した、むくみや冷えなど女性の悩みにフォーカスした下北沢病院の「足の見えるか検診forレディース」の検診の結果、一生の財産となる正しい歩行フォームなど、全文は『週刊文春WOMAN2025春号』でお読みいただけます。
文:辛島いづみ 写真:釜谷洋史 ヘアメイク:三上津香沙(渡辺さん)
ひさみちかつや/1964年静岡県生まれ。下北沢病院理事長。1993年獨協医科大学卒業、順天堂大学皮膚科入局。米国ジョンズ・ホプキンス大学客員助教授を経て、2016年日本初の足病医療の総合病院である下北沢病院を設立し理事長を務める。2019年よりロート製薬最高医学責任者を兼任。著書に『死ぬまで歩きたい! 人生100年時代と足病医学』(大和書房)、『“歩く力”を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』(日経BP)。
のみやまき/1960年北海道生まれ。ピチカート・ファイヴのヴォーカリストとして90年代渋谷系ムーブメントを起こす。モバイル・ファンサロン「おしゃれ御殿」好評募集中。GWに福岡・長崎・熊本にて九州ツアーを実施。詳しくは、www.makinomiya.comへ。
まつもとたかみ/1965年大阪府生まれ。80年代後半、ソニーなどの名CMでCM女王と呼ばれる。本人がプロデュースした更年期世代の女性に嬉しいアイデア満載の『大人の女史会』×「natiaral」のコラボアパレルが発売中。
わたなべまりな/1970年東京都生まれ。1987年おニャン子クラブ解散後はタレントとして活躍。台湾の魅力やピラティスをいち早く世に紹介するなどライフスタイルを綴る書籍の評価も高い。5月29日に大人の女性の「不機嫌」についてのフォトエッセイが講談社より発売予定。
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今日のお題:歩くのが遅い人は寿命が短い! 足の老化をチェックして将来に備えよう|野宮真貴65歳&松本孝美59歳&渡辺満里奈54歳の『大人の女史会』にようこそ。
