ペンと紙の力が人間の才能を引き出す

――製品を販売するだけでなくさまざまなキャンペーンを行っていますね。

アーシャンボウ モレスキンは2024年、「ペン&ペーパーキャンペーン」を世界中で実施しました。科学的根拠にもとづき、ペンと紙の力が人間の才能を引き出すことをさまざまな角度から発信しています。モレスキンは、ミラノ工科大学(Milan Polytechnic)の学生たちと協力し、すべて手描きによる200点以上のポスターを制作しました。このキャンペーンは、手を動かして紙に書くことが、学習の促進や記憶の定着、論理的思考の発展などにおいて実際に有益であることを、多くの人々に再認識してもらうことを目的としています。

――日本ではどんな取り組みが行われたのでしょうか。

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アーシャンボウ 2024年、東京大学や日本大学芸術学部とともにペン&ペーパーキャンペーンを行いました。東京大学ではトークライブイベントTED x UTokyoの実行委員とパートナーシップを組み、参加者に18ヶ月ダイアリーとクラシックノートブックを提供しました。学生たちは就職活動や大学院進学、サークル活動などにおいて、紙に書くことで効率的な計画を立てることができたのです。このノートはSNSやパンフレットで公開されました。

東京大学の学生が書いたノートブック。自己実現や学校活動、レジャーの計画にもそれぞれの個性が表れている。
東京大学の学生が書いたノートブック。自己実現や学校活動、レジャーの計画にもそれぞれの個性が表れている。

――日本大学芸術学部とは10年以上にわたり継続的にパートナーシップを結んでいるそうですね。

アーシャンボウ はい。昨年は2名の学生とともにライブイベントを実施し、「紙とペンの力」をテーマにしたアート作品を横浜店で公開しました。また毎年開催している「Moleskine Art Competition with 日本大学芸術学部」では、モレスキンのノートブックをキャンバスに見立てたアートコンペティションを行います。今年は上位受賞者の作品をモレスキン直営店と銀座ロフト5Fのモレスキン売り場にて巡回展示しました。モレスキンでは「クリエイティビティが世界に変化をもたらす」という考えのもと、次世代のアーティストたちの才能をサポートしているのです。

2024年に行われた日本大学芸術学部との共同プロジェクトでは122名が作品を提出した。
2024年に行われた日本大学芸術学部との共同プロジェクトでは122名が作品を提出した。