ゴッホやピカソも愛した“伝説のノートブック”を現代に……デジタル時代で“書くこと”にこだわり続ける「モレスキン」の信念とは

モレスキンが発信する文化プロジェクト

――2025年はさらに新しいプロジェクトを企画されているそうですね。

アーシャンボウ　日本の消費者にはもっと日常的にモレスキンの製品に触れてもらう機会を増やしていきたいですね。今年はペン＆ペーパーキャンペーンをさらに進化させたUnleash Your Genius（あなたの才能を開花しよう）キャンペーンを展開します。モレスキンは単なるライフスタイルブランドを超えた文化プロジェクトを推進しています。Unleash Your Geniusキャンペーンでは、自分の才能をノートブックの上で表現しようという取り組みで、学生だけでなく広く一般の方々へ向けての取り組みを考えています。　

――より多くの人に向けて、書く機会を増やすということですね。

アーシャンボウ　モレスキンでは、誰もが自分の中に天才性を持っている、という信念があります。そしてそれは紙に書くことで発揮されるのです。前述のペン＆ペーパーキャンペーンを通して、落書きは脳を活性化させたり、書くことによって精神的な不安が軽減されるという科学的な報告がもたらされました。さらに多くの人にこの事実を知ってもらうため、個人の才能を解き放つアクティブな企画を予定しています。その際に大切にしたいのは、国や文化の特徴に合わせたコンテンツであることです。

――現在日本で決まっているプロジェクトを教えてください。

アーシャンボウ　キャンペーンの一環として、今年は大阪芸術大学とのパートナーシップを開始します。2025年前期からモレスキンのノートブックとペンを教材として取り入れてもらい、授業を通じて作品を作ってもらう予定です。このように長期的にコラボレーションするのは初めての試みなので、どんな作品が生まれるか楽しみですね。