週末はダディと私たちでカオスの旅行へ
この頃ダディは、マドリッドから週末だけバルセロナの自宅に戻るという生活スタイルを続けていました。ふだんのストレスを発散するため、あえて私たちは週末旅行に出かけることが多かったのですが、出かける準備さえカオスでした。ボーイズと一緒に、りあとりこを着替えさせたり、おむつを替えたりするわけですが、途中で誰かが泣き出す、けんかが始まる。そして急いでいるときに限って、りあかりこのおむつからぷ~んと良い匂い…。洋服もおむつも総入れ替えということもよくありました。
また、言葉を覚えたての頃のりあとりこは、「におい」という言葉を、「いいにおい」と勘違いしていたので、自分たちで「うんちのいいにおいがする」と言っては、兄たちに「うんちのいいにおいって、くさいのか、いいにおいなのかわからない」と笑われていました。
そしてカオスといえど、現実を離れ週末は必ずといっていいほど旅行したのは、私にとって息抜きとなったのは言うまでもありません。
周囲から見ると、上の二人(ともやとじゅん)、中の二人(かいとかづ)、下の二人(りあとりこ)が、背格好が近いからか、それぞれ双子のように見え、「双子3組なの?」と驚かれることもよくありました。
ともやとじゅんは受験などでストレスが多く、多感な時期でしたが、小さな妹がいることで癒される部分ももちろんあったようです。そして自然と家にいることが多くなり、家族全員で過ごす時間が増えたことは、私にとっても大きな喜びとなりました。
こうして6人きょうだいは、家にいる時間や週末旅行、私が忙しく走り回る中で、それぞれの絆を強いものにしていったのです。けんかをしながらもお互いを思いやり、支え合い、「家族」という社会の中で成長していきました。
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