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一方、関口はいったん自宅へ帰って血の付いた服を脱ぎ、シャワーを浴びてから新しい服に着替えた。
刃に付着した血痕を拭き取り、再びそれを持って外に出た。
「百円ショップで客を襲って大量殺人をしよう」
「もう後戻りはできない。もっと人を殺せば死刑になるだろう。百円ショップで客を襲って大量殺人をしよう」
だが、その途中で警察官に呼び止められた。振り切って逃げようとしたが、アッという間にパトカーが集まり、逃げ場を失って逮捕された。
「若い女性にイタズラしようと思い、家に入ったが、おじいさんとおばあさんに見つかったので刺した。女の子を強姦するつもりだったが、途中で逃げられた」
検察は関口に精神科への通院歴があったことから、3カ月間の鑑定留置を実施したが、「刑事責任能力を問える」と判断し、殺人罪で起訴した。その上で「人を殺してでもわいせつ目的を遂げたいという自己中心的な思考を持ち、生命軽視の態度も顕著だ」と糾弾し、死刑を求刑した。
一方、弁護側は「犯行は女性の太ももに異常な性的興奮を覚える精神障害が大きく影響した」として、死刑回避を求めた。