どんな国でもすぐ馴染んでしまう特殊能力

――イギリスでの生活はどうでした?

水谷 嫌なことをされても英語をしゃべれないので、泣くことしかできなくて、年齢の割に幼い子だと思われてたみたいです。半年くらいで言われていることはわかるようになったけど、自分で考えてしゃべるまでにはもう少しかかりました。でも、小学校を卒業する頃には、すっかりロンドンで生まれ育ったみたいな子どもになってたらしいです。ヨーロッパに旅行して、どこから来たのって聞かれて「ロンドン」って言うと、「確かにロンドン英語だね」と言われるほど馴染んでましたね。今も外国に行くと現地の若者に溶け込む特殊能力があります。中国に行ったら中国語で話しかけられるし……。

――中国語もわかるんですか。

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水谷 全然。でもどこに行っても観光客っぽくないらしくて、謎のアジア人ですね(笑)。

デビュー作ではかつてないキャッチフレーズが話題を呼んだ(写真:本人SNSより)

――小学校は部活とか入ってたんですか。

水谷 学校の聖歌隊のクラブに入ってました。そこで口を大きく開けて歌ってくれるから、友だちの口を見て、「r」とか「l」とか「th」って「こうやって発音してるんだ」というのを覚えました。負けず嫌いだったので、ちょっかい出されたりすると言い返したいし、発音ができないことでいじられたくないから、そのへんは必死でしたね。

――聖歌隊で発音の勉強したんですね。

水谷 そうです。すごく友だちの口を観察してたのを覚えてますね。あとは小学校のとき、近所の教会に放課後クラブみたいなのがあって、教会の人に遊んでもらってました。日本の小2で向こうに行ったんですけど、小中の分け方が少し違うので、イギリスでは小学校4年間と、中学に2年ちょっといました。

――イギリスの中学生活はどうでしたか。

水谷 小学校までは親が送り迎えして、学校にもよく親が来るんですけど、中学から突然、自分で全部いろいろ管理しないといけなくなりました。「あなたたちは若い大人の女性ですから」っていう教育でしたね。中学は女子校に行ったせいもあるかもしれませんけど。

――向こうでボーイフレンドがいたんですか。

水谷 土曜日に日本人学校に行ってたんですけど、そこで仲よくなった男の子は1人いました。彼氏とかじゃなく、親も仲がよくて学校のあと遊んだりする感じで。でも、向こうはちょっと意識して、私を好きだと思ってくれてたみたいです。

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