――体幹を鍛えたからなんでしょうね。
ももせ 今はパーソナルジムでトレーナーさんが体幹トレーニングを中心にやってくれてます。大きなスポーツジムに行ったこともあったんですけど、視線が気になりすぎて無理だなって思ったんです。かといって自分一人でのトレーニングも難しいんですよ。サポートがないと。腕立てできないですし、スクワットも人よりも胸が重い分、負荷が余計にかかるので。
飲食店では胸でバーン、ガシャーンと倒しちゃって…
――他に胸が大きくて困ることはありますか。
ももせ 食事ですね。どうしても食べると胸のところに飛んでしまうので。シミが目立たないように私服は基本黒です。あと自分一人でご飯を食べに行く時は、定食が食べられる和食屋さんが多いですね。定食って料理ごとにお皿を持ち上げて食べられるから楽なんですよね。マナー的に持っていい場合は基本持ち上げます。
逆に韓国料理は大変です。友達とタッカンマリ(韓国の鶏の鍋)を食べに行ったんですが、韓国料理って小鉢がめちゃくちゃ出てくるじゃないですか。小鉢が胸に当たらないようにと意識していたら、胸で鍋自体をバーンと倒しちゃって。そこから友達が鍋に行ってくれなくなりました。
あと、狭いお店はすごく気を遣いますね。ファミリーレストランでもそうですけど、テーブルとテーブルの間が狭くて。メニューやタブレットが立っていると、私が通ったら胸でガッシャーンって倒してしまうので。カウンターしかないようなお店だと、お皿を最初からセットしていただいているんですけど、座った瞬間に胸でバーンと押しやってしまったりはよくあります。
――バストケアも大変ですよね。
ももせ 胸の下の裏側のケアにクリームとパウダーは絶対必須です。お風呂上がりは自分で胸を持ち上げて、ドライヤーの冷風で乾かしてます。
――初めて聞いたドライヤーの使い方です。胸の重さは10キロほどあるそうですが、肩がこりそう。
ももせ もはや自分が肩がこっているという感覚がなくて。でも押されたらすっごい痛いんですよ。整体も2週間に1回ぐらい行ってます。ただ、胸があるのでうつ伏せだと苦しくて。なのでお願いしてうつ伏せはすごく短い時間だけにしてもらって、その分座った体勢で背中を中心にやってもらったりしてます。
――そうか、寝る時も大変なんですね。
ももせ 横向きで寝ることが多いです。仰向けは胸が上がってきて顎に当たって圧迫感があるので。最近は仰向けで寝るために妊婦さんや逆流性食道炎の方が使う傾斜がついた三角形のクッションがあって、それで寝るようにしています。
今までこの胸が当たり前と思ってずっと付き合ってきたんですけど、この仕事を始めてから「何か大変なことはありますか?」と聞かれるようになって考えたら山ほど出てきて。私、結構不便な生活しているんだなって今になって自覚してます(笑)。
