「憧れのMEGUMIさん」の後押しでグラビアの世界へ

――確かに決断にはかなりのリスクが伴います。それでも、なぜグラビアアイドルという道を選択したんですか。

ももせ 大きかったのはMEGUMIさんにお会いしたことです。胸がコンプレックスだった小学生の頃にMEGUMIさんのグラビアを見て、自分を少しポジティブに受け止められるようになった憧れの人でした。

 私がまだグラビアデビューするか悩んでいた時に、スカウトしてくれた社長が毎年週刊誌の編集長に浅草の三社祭に招待されていて、私も来なよと誘われたんですよ。行ったらMEGUMIさんもいらっしゃって。グラビアアイドルの道へ進むかどうか迷っていると相談したら、MEGUMIさんから「絶対やった方がいいよ」と言われて。それが後押しになりました。

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©釜谷洋史/文藝春秋

 私自身の中にも「このまま平々凡々とした人生でいいのかな」っていう思いが心の底にあったんですよね、おそらく。別に波乱万丈の人生がすごい素敵、刺激的な人が羨ましいとか思ったことはなかったんですけど、何かに挑戦してみたい気持ちがあったんだと思います。

 私は不器用なので、二足のわらじはできないなと思って。彼氏とも別れて、仕事も辞めてお母さんに「どうなるかはわからないけど東京に行きます」って東京に出てきました。

――東京に出てきて、グラビアの仕事は順調だったんでしょうか。

ももせ いざとなれば東京で保育士のバイトをしようとも思っていたんですが、ありがたいことにデビューしてからは一度もバイトをしてません。DVDの仕事もすぐ決まりました。

――水着になることへの抵抗感はありませんでしたか。

ももせ それがなくって。水着になる恥ずかしさよりも「私は人前に出て大丈夫なの」という自信のなさからくる緊張がありました。

本人インスタグラムより

 あとDVDの定番の水着でビーチを走るのが、私はなかなかできなくて。胸が大きい分、揺れも大きいので水着が取れちゃうんです。それで撮影をストップさせてしまったり、迷惑をかけちゃうんで。でもグラビアのスタッフさんは優しく受け入れてくれて。

 DVDもいざ出してみたら、すごくファンの方がついてくれて。「このままの私でいいんだ」って感じて、すごく自信になりました。