ネットに厳しいことを書かれたりもしました
小湊 最初、ライブは小さなイベント規模でやっていたのですが、上手な子と私の差は歴然でした。あと、私は痩せるためにエステに通って食事制限もしていたのですが、頑張りすぎてホルモンバランスを崩してしまって。反動で逆に太ってしまい、それを2ちゃんねるで「デブ」とか「こんなブスがいるのか」とか叩かれていました。人の前に立つ仕事なので、こうした声があっても仕方ないのですが、その状況からどうやって抜け出したらいいのか、わからなくて辛かったです。
私は物事をネガティブに考え過ぎてしまうところがあって、メンバーから「そこまでいくと特技だよ!」と言われたこともありました。
──厳しい意見がある一方で、暖かい声援もあったと思います。
小湊 私推しで来てくださる方もいました。握手会で私のレーンに並んでくれる人は、最初は本当に少なかったのですが、徐々に増えていって。私にも味方がいるって思えて、その方たちの声に支えられて頑張り続けました。
それでも、他のメンバーとの差は明らかでしたね……。私はいつも少ない方から1、2番目でした。終わった順に楽屋に戻るのですが、同じ寮で帰りは一緒だから、待っていなければならない。
その時間をいかに辛いと感じないように過ごすか、考えていました。メイクさんとくだらない話で盛り上がったり、次に戻ってきた子と、「イエーイ! また最初だね」とハイタッチしたり。自虐的ですけど、落ち込んでいると気持ちが悪い方に向いてしまいますから。
──メンバー同士の絆は深かったのですか。
小湊 みんなが大好きでした。学校も寮も仕事も、ずっと一緒でした。誰しも少しは嫌なところもありますけど、誰かを見下すようなところはなくて、それぞれの良いところを認め合っていた。グループとして、みんなで一つという意識が強かったです。
一緒にお風呂に入っていたときに、お互いの地元の話題になったことがありました。そこでホームシックになっているのは私だけじゃないとわかって、救われた気持ちでした。寂しさに負けないで、頑張ろうって思えたんです。

