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奇跡の出会いを期待して……
それからというもの、都内各所のブックオフを巡り歩くこととなる。もちろん他の古本屋も見つけ次第入ったが、やはりブックオフは『あさりちゃん』の宝庫である。1年も要さず、80冊近くはゲットした。
ちなみに『あさりちゃん』の作者、室山まゆみ先生は二人の女性コンビのペンネーム。女性二人組による1コミックシリーズとして最多の発行巻数を誇り、ギネス認定も受けてらっしゃる(別冊の新刊を含め、2025年1月現在103巻)。
その巻数を書いたメモ(既にゲットしたものにはバッテンが付けてある)を見ながら、それ以外のものを捜す日々。
しかし、残り少なくなるにつれ奇跡の出会いを期待するしかない。
くじけそうになって、ネットで古本のサイトを調べたこともあったが、その時、全巻+別冊で販売している現実を見て、“それじゃ意味がないんだよ!”と、逆に奮起。またも家を出た。
それがとうとう、残すところ後3冊となった。
今までどれだけ散歩し、どれだけ足腰が鍛えられたことか。
これはひとえに『あさりちゃん』のお陰である。
先日も“12、16、28……”と、残す巻数を頭の中で念仏のように唱えながら散歩に出たが、そうは問屋が卸さない。
いや、池袋のブックオフにはなかった。
この先も当然、パーフェクトを目指し、散歩を続ける所存である。