8月13・14日、みうらじゅん氏が出演したオンライン番組「新谷学が聞く!」第5回が「文藝春秋 電子版」にて公開された。

 テーマはずばり、「エロと死 巡礼の旅」。およそ40年にもおよぶ付き合いがあるみうらじゅん氏と文藝春秋総局長の新谷が、〈エロ〉と〈死〉を見つめて語り合う“長編”対談企画となっている。

「文藝春秋 電子版」のオンライン番組に出演したみうらじゅん氏(左)と、文藝春秋総局長の新谷学 ©文藝春秋

「人生エロエロ」誕生秘話

『週刊文春』で2012年から連載しているみうらじゅん氏による「人生エロエロ」はもう間もなく連載600回を迎えようとしている。

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 この連載は当時、『週刊文春』編集長に就任したばかりの新谷による依頼で始まったものだった。番組内ではその当時のいきさつも明かされている。

〈新谷 編集長をやれと言われて、最初に電話したのがみうらさんでした。

 みうら 俺も『週刊文春』だし、どんな連載にしようかなといろいろ考えて打ち合わせに言ったの。そのときに「僕ね……」と切り出したら、新谷さんは遮るように「エロでお願いします!」と言われた記憶は正しいですよね?

 新谷 はい、私の方からエロを頼んだ。それは事実です。

 みうら すごく読む人が多い雑誌だし、歯医者さんとか空港にも置いてある雑誌だから、「僕にもやりたいエッセイがある」と言ったのに、それも「いや、エロで!」と否定したのも事実ですよね?〉

みうらじゅう氏 ©文藝春秋

伝説の企画「巡礼の旅」を徹底検証

「人生エロエロ」の他にも、二人が初めて企画をともにしたスポーツ総合雑誌『Number』での「巡礼の旅」シリーズも番組では徹底検証されている。

「巡礼の旅」シリーズは原作:梶原一騎、作画:川崎のぼるによる漫画『巨人の星』を“誌面再現”することから始まった。イラストレーターのみうらじゅん氏と文藝春秋の新人編集者だった新谷のタッグによって生まれ、後に『タイガーマスク』編、『あしたのジョー』編、「ブルース・リー」編へと続くこの企画はどうやって生まれたのか?

文藝春秋 電子版」では、全編130分におよぶ番組「エロと死 巡礼の旅」のフル動画を配信している。